名古屋の一部で休業要請へ 三重は最多の12人感染確認 東海地方にも危機感

名古屋の一部で休業要請へ 三重は最多の12人感染確認 東海地方にも危機感

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 愛知県は2日、新型コロナウイルスの新規感染者が160人確認されたと発表した。このうち、名古屋市は103人。県内感染者が100人を超えるのは6日連続で、県感染者の累計は2139人となった。三重県では12人が確認され、過去最多を更新した。

 愛知県は2日、新型コロナの対策会議を開催。名古屋市中区錦、栄の一部地区で、酒を提供する飲食店などを対象に休業や短縮営業を要請することを正式決定した。県民には、5人以上の会食や宴会の自粛、感染防止対策の徹底を呼びかける。また、大村秀章知事は会議で、名古屋市内で800室規模の軽症者向け宿泊施設を近く開設することを明らかにした。

 会議には、オブザーバーとして医療関係者も参加。県内の1日時点の重症者が4人にとどまっていることについて、県医師会の柵木充明会長は「ここ2週間から1カ月で重症者が50人になるとの予測もある。そうなると医療現場は危機的な状況」と訴えた。国立病院機構名古屋医療センターの長谷川好規院長は、会議後の取材に「ローカルな休業要請だが、思い切ったメッセージだと思う。特定地域に限ったことだと認識せず、県民全体が重く受け止めてほしい」と話した。【野村阿悠子】

自宅療養者急増、入院が必要な人も

 名古屋市などでの感染拡大に伴い、愛知県では自宅療養者が急増している。県によると、1日時点で884人に上り、7月29日から約2倍に増えた。

 2日開かれた県の対策会議では、名古屋市の担当者が「市内の自宅療養者は1日時点で590人。経過観察はしているが、症状悪化の把握が遅れてヒヤリとしたケースがあった」と明かし、増え続ける自宅療養者への対応の難しさを訴えた。また、入院が必要な感染者の一部にも自宅待機者がいるとして「医療体制が逼迫(ひっぱく)しているのは東京ではなく、名古屋だ」と悲鳴を上げた。

 政府の基本的対処方針は「軽症者は宿泊療養を基本とする」と定めるが、県内の宿泊施設への入所は1日時点で34人にとどまる。国立病院機構名古屋医療センターの長谷川好規院長は取材に「自宅療養では家族に感染する可能性もある。宿泊施設に入所するのが理想」と話した。一方、大村秀章知事は2日の記者会見で「入院調整に1、2日かかることはあるが、入院や宿泊施設での対応はできている」との認識を示した。【野村阿悠子】

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