神戸中央市民病院が患者3人死亡公表 院内感染拡大、一般患者と看護師分けず

神戸中央市民病院が患者3人死亡公表 院内感染拡大、一般患者と看護師分けず

院内感染 患者3人の死亡公表

神戸中央市民病院が患者3人死亡公表 院内感染拡大、一般患者と看護師分けず

院内感染の調査結果について説明する神戸市立医療センター中央市民病院の木原康樹院長=同市中央区の同市役所で2020年8月7日午後5時50分、韓光勲撮影

 4〜5月に新型コロナウイルスの院内感染が発生した神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は7日、検証報告書を公表し、院内感染した36人のうち入院患者3人が死亡したことを明らかにした。感染拡大の原因として、一般患者とコロナ患者を同じ看護チームが担当した点などを挙げた。

 報告書によると、最初に院内感染したのは、発熱して「せん妄」(意識障害)になったコロナ患者を3月31日に長時間担当した看護師で、無症状のうちに一般患者や他の医療スタッフらに広がったとみられる。36人のうち、コロナの軽症患者を受け入れていた病棟関連が28人を占めた。当時、コロナと一般患者のゾーニング(区分け)は個室ごとで、病棟ごとではなかった。看護師は日を変えて、コロナと一般患者の両方に対応していた。

 また、医療用高機能マスク「N95」の供給量が限られ、使うかどうか判断が難しい場合、N95以外のマスクで対応したケースもあった。当時は自宅待機のルールも整っておらず、発熱後に無症状となった時点で勤務に復帰したスタッフもいた。

 院内感染の判明後は病棟単位でゾーニングし、患者にもマスクを装着するなどの対策を講じた。同病院では臨時のコロナ専用病棟を新設し、10月にも運用を開始する予定。木原康樹院長は7日の記者会見で、「当時は感染症の知識が少なく、防御の徹底が難しかった」と釈明。死亡者について「いずれも高齢で(他の疾患で)重症だった」としたが、性別や年齢など詳しい説明はしなかった。【韓光勲】

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