「はやぶさ2」亡き研究者2人の名前がリュウグウの地名に

「はやぶさ2」亡き研究者2人の名前がリュウグウの地名に

小惑星リュウグウの人口クレーター付近に付けられた名称

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに作った人工クレーター付近の直径数メートルの岩に、闘病の末、はやぶさ2の活躍を見ずに他界したJAXAの研究者2人にちなんだ名前を付けたと発表した。またリュウグウの岩石が入ったカプセルを、初代はやぶさが帰還したのと同じオーストラリア南部の砂漠地帯に帰還させる予定を明らかにした。

 はやぶさ2は今年4月、金属の塊を衝突させて直径10メートル超のクレーターを作製。衝突時に動いた大きな岩には、2012年に44歳で亡くなったJAXA助教の飯島祐一さんにちなみ「イイジマ岩」、びくとも動かなかった岩には、38歳で昨年亡くなった元JAXA研究員の岡本千里さんをしのんで「オカモト岩」と名付けた。

 飯島さんは探査の科学的な意義を高めるため、惑星科学の研究者を説得して回り、科学チームを充実させた。クレーターを作る際に探査機から分離して衝突の様子を撮影するカメラにデジタルカメラを載せることを提案し実現した。

 岡本さんは、はやぶさ2が小惑星の物質を採取する装置の開発に携わった。衝突現象の研究に携わってきた経験を生かし、金属の塊が衝突した時の小惑星の状態を模擬する実験も先導した。

 吉川真・ミッションマネジャーは「人工クレーターに関係する作業に携わった2人に、この結果を見てもらいたかった。岩の名前は今後、多くの論文で引用されることになるだろう」と語った。

 このほか、クレーターの縁にある三角形の岩に「おにぎり岩」、おにぎり岩が落ちそうになっていることからクレーターには「おむすびころりんクレーター」と名付けた。【永山悦子、池田知広】

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