ビタミンE入りで健康的 国内初「栄養機能マヨネーズ」開発 園田学園女子大

ビタミンE入りで健康的 国内初「栄養機能マヨネーズ」開発 園田学園女子大

「スマートエッグ」を開発した学生たち=兵庫県尼崎市南塚口町の園田学園女子大で2020年9月4日午後0時52分、中村清雅撮影

 園田学園女子大(兵庫県尼崎市)で管理栄養士を目指す学生たちが、鶏卵販売加工会社「籠谷(かごたに)」(高砂市)とコラボし、国内で初めて栄養機能食品(ビタミンE)の基準を満たすマヨネーズ「スマートエッグ」を開発した。抗酸化作用があり血管や肌の健康を守るとされるビタミンEを豊富に含み、食品添加物を使わないことにもこだわった。【中村清雅】

 開発したのは同大人間健康学部の渡辺敏郎教授(57)=食品加工学=の研究室に在籍する学生たち。同研究室出身で籠谷社員の飯田恵理香さん(26)が2019年夏、渡辺教授に「学生たちの若いアイデアでマヨネーズを作ってほしい」と依頼し、プロジェクトが始動した。

 学生たちはまず、既存の商品研究から始めた。カロリーを抑えた「マヨネーズ風ドレッシング」などは除き、「油脂含有率65%以上」などの日本農林規格(JAS)を満たす「マヨネーズ」に絞って調べると、栄養機能食品がないことに気付いた。既存商品との差別化を図る出発点とし、「栄養機能食品のマヨネーズ」開発に突き進んだ。

 栄養素として、マヨネーズの原材料に使えるヒマワリ油に多く含まれるビタミンEに着目。食材本来の味を引き出すため食品添加物は使わず、淡路島産の藻塩や国産はちみつで味付けすることに。卵は籠谷の県産ブランド卵を使った。試作を29回重ねた結果、大さじ1杯(15グラム)でアーモンド6粒分のビタミンE(2ミリグラム)を摂取できるマヨネーズが完成。味は濃厚でまろやか。4年の西邨(にしむら)舞さん(21)は「健康的で、卵のコクが味わえるマヨネーズに仕上がった」と話している。

 9月から県内のスーパー「ボンマルシェ」と、籠谷のホームページなどで販売開始。21日以降はスーパー「マルハチ」の店頭に並ぶ予定。価格は400円前後。問い合わせは籠谷(0120・42・5360)。

栄養機能食品

 2001年に制度が始まった保健機能食品のうちの一つ。日々の食事で不足しがちなビタミンやミネラルについて、国が定める基準を満たしている食品。同じ保健機能食品である特定保健用食品(トクホ)とは異なり、国の審査・届け出は不要で、食品事業者の責任で商品への表示が可能。表示には食品の1日当たりの摂取目安量や、含まれる栄養素の量など計11項目を明示する必要がある。

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