JALラウンジの特製ビーフカレー オンライン販売で反響 気分は空の旅

JALラウンジの特製ビーフカレー オンライン販売で反響 気分は空の旅

日本航空の特製ビーフカレー=成田空港で2020年9月9日午後1時9分、中村宰和撮影

 日本航空が成田と羽田の両空港の国際線旅客用ラウンジ(特別待合室)で提供する特製ビーフカレーを、初めてオンラインと千葉県成田市内のレストランで販売し、反響を呼んでいる。独特の味わいに加え、本来はラウンジの利用資格を持つ旅客しか食べられないことから、「門外不出の逸品」と呼ばれてきた。新型コロナウイルスの影響で海外になかなか行けない中、「搭乗前のラウンジにいる気分を味わえる」「空の旅が懐かしくなる」との感想が寄せられている。

 2007年に成田で提供を始め、肉のやわらかさや脂身の割合などの改良を重ねてきた。具材は牛肉やニンジン、玉ネギ、セロリ、ショウガなどで、日航が国内外の空港ラウンジで提供するカレーの中でも同じレシピの成田と羽田のカレーは評判が高かった。日航の担当者は「最初に野菜などの甘みが口の中に広がり、ゴロゴロとした肉の食感を楽しめる。のみ込んだ後に広がるスパイスの香りや長い余韻もおいしさにつながっている」と太鼓判を押す。

 ラウンジは出国手続き後の制限エリアにあり、国際線に搭乗するファーストクラスとビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、マイレージサービスの上級会員ら特別な旅客しか利用できない。カレーはラウンジのメニューでも一、二を争う人気がある。海外に出かける前に高級感あふれる場所で食べることから、よりおいしく感じられるようだ。外国人にも「日本らしい食べ物」と好評という。

 新型コロナの感染が拡大する中、日航は2月から国際線の運航便数を減らし、9月は87%を減便している。旅客から「ラウンジのカレーを食べたい」との声が寄せられたこともあり、6月から成田市川上のグループ会社運営の農家レストラン「DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)」で、ご飯と焼き野菜、スープ、ドリンク付き1500円で提供を始めた。8月27日からオンラインのJALショッピングのサイトで2袋(1袋1キロ)を6000円で販売し、JALマイレージバンク会員向けに2袋8000マイル、4袋1万4000マイルで交換している。取り扱いは年末までの予定だ。

 売れ行きは予想以上で、レストランにはカレーを目当てに県外から来る人も。多い日は100人以上の客のうち半数が注文している。オンライン販売も開始直後は出荷が追いつかない状態になったという。日航は本格的な雰囲気を楽しむため、ラウンジと同じように、ご飯に山形県産特A米「雪若丸」を使い、黒い皿に盛り付ける方法も提案している。唐揚げやカツをのせたり、カレーうどんにしたりする楽しみ方もある。

 日航は「お客様に喜ばれ、我々もうれしい」と語る。JALショッピングでは機内やラウンジなどで出すオリジナルジュース「スカイタイム キウイ」も完売した。「航空機に乗って旅行に行けないので、気分だけでも自宅で味わいたい」と買い求める人が多いようだ。【中村宰和】

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