BPOがフジ「テラスハウス」審理入り 木村花さんへの人権侵害問題

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は16日、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレス選手、木村花さん(当時22歳)が視聴者から誹謗(ひぼう)中傷を受けた末に死亡した問題について審理入りを決めたと発表した。審理入りは15日付。木村さんの母響子さん(43)が7月、人権委に審理を申し立てていた。

 人権委によると、響子さんは申立書で、5月19日未明に放送された、花さんが男性共演者の帽子をはたいて強く抗議する場面を巡って会員制交流サイト(SNS)での中傷が激化したことを苦に「自らの命を絶った」と主張。凶暴な女性のように描く「過剰な演出」で「精神的苦痛を受けた」などとして、花さんに対する人権侵害を訴えた。

 フジ側は、番組の制作過程などの検証報告を7月末に公表。制作者が「出演者に対して言動、感情表現、人間関係などについて指示、強要したことは確認されていない」などとしており、双方の主張が対立している。

 「テラスハウス」は男女6人の共同生活を映すリアリティー番組で、「台本がない」ことを売りにしていた。放送は現在、中止されている。

 響子さんは毎日新聞の取材に「なかなか進展しない気がしていたので、やっと、という気持ちが強いです。本当に公平、公正に審議していただきたいです。どのような問題があったのかを明らかにしていただけることを信じております」とコメントした。【松尾知典、宇多川はるか】

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