「米国の正義を疑え!!」沖縄基地問題に取り組む「ガチウヨ」女性に密着

 愛国の精神にのっとり自主独立・国防の立場から「日米安保体制は米国への隷属だ」と訴え、沖縄の基地問題に取り組む女性がいる。自らを「ガチウヨ(本気の右翼)」と称する女性の活動を追ったドキュメンタリー「映像’19 ガチウヨ〜主権は誰の手にあるのか〜」が22日深夜(23日午前)0時50分、毎日放送(MBS、大阪市)で放送される。

 「沖縄をないがしろにしてるじゃないか」。今夏、参院選の真っただ中の千葉県内で、自民党候補の応援演説を行う菅義偉官房長官に向かって大声を上げるのは、千葉県柏市に拠点を置く愛国団体「花瑛塾」塾長の仲村之菊(みどり)さん(40)だ。日本古来の思想や文化を重んじ、「アジアとの連帯」を掲げ、自主独立を目指して米軍基地問題に取り組んでいる。反共主義の立場から親米の立場を取る右翼からは批判されることもあるという。

 仲村さんが右翼の世界に飛び込んだのは、10代の時。沖縄の基地運動に関わったことで、当時所属していた団体を除名され、2016年に「花瑛塾」の活動を始めた。「これ以上、基地を増やしてはいけない」。年に何度も沖縄へ通い、米軍訓練所のゲート前で訴える。訓練所跡地で米軍が残したゴミを拾い集め、「土壌を汚す行いは許せない」と怒りを見せる仲村さん。Tシャツの背中には「米国の正義を疑え!!」という文字が記されていた。

 右翼という言葉ではひとくくりにできない、さまざまな考えを持った人たちがいることに気付かされる。取材を担当した斉加尚代ディレクターは「仲村さんからは、右翼としての筋道を通したいという意識を強く感じた。私たち社会は右翼、左翼というものをステレオタイプに捉えすぎている。左右それぞれの思想を理解すれば、本来しなくていい対立がなくなるのではないか」と話した。【倉田陶子】

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