猛烈な風、激しい雨、高潮の恐れも 台風19号夕方上陸 ためらわず避難を

猛烈な風、激しい雨、高潮の恐れも 台風19号夕方上陸 ためらわず避難を

台風19号静岡か関東に上陸へ

猛烈な風、激しい雨、高潮の恐れも 台風19号夕方上陸 ためらわず避難を

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 大型で非常に強い台風19号は12日夕方から夜にかけて静岡県か関東地方に上陸する見込みだ。東日本を中心に風速30メートル以上の猛烈な風が吹き、記録的な暴風や大雨、高潮の恐れがある。気象庁は、重大な災害が発生する場合に発令する大雨特別警報を出す可能性があるとしている。

 気象庁によると、台風は12日午前10時現在、八丈島の西南西の海上を時速25キロで北に進んだ。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側370キロ以内と西側280キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっている。最大風速44メートル以上54メートル未満の「非常に強い」勢力のまま本州に上陸すれば、1991年の統計開始以来初めてとなる。

 13日にかけて予想される最大風速は東海と関東甲信で45メートル、東北で35メートル、近畿で30メートルなど。15メートル以上20メートル未満の「強い風」は電線が鳴ったり、看板やトタン屋根が外れ始めたりする。20メートル以上30メートル未満の「非常に強い風」が吹くと、何かにつかまっていないと立っていられなくなり、飛んできた物に当たってけがをする恐れもある。車を運転するのも難しくなる。30メートル以上は最も強い「猛烈な風」で、多くの樹木が倒れ、倒壊するブロック壁や電柱もある。走行中のトラックが横転することもあり、40メートル以上になると倒壊する住宅が出る。

 13日正午までの24時間予想雨量は、東海600ミリ▽北陸500ミリ▽東北、関東甲信400ミリ▽近畿、中国200ミリ▽北海道、四国100ミリ。各地で波も高くなる見込みで、暴風やうねりを伴った高波への注意も必要だ。

 被害も出ている。千葉県市原市消防局によると、12日午前8時ごろ、同市永吉で竜巻が発生したとみられ、住宅1棟が全壊し、周辺の数棟も被害を受けた。全壊した家の住人7人のうち、3〜8歳の子ども3人を含む5人がけがをして救急搬送された。また、現場で軽トラックが横転。運転していたとみられる男性(49)が心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。強風で横転したとみている。

 また、東京電力によると、千葉県内では12日午前8時20分ごろに最大76万戸が停電。約40分後までには大半で復旧した。静岡市では12日午前6時ごろ、駿河湾沿いにある駿河区西島の住民から「膝下あたりまで冠水している」などとする119番が相次いだ。市消防本部によると、海に近い住宅街が冠水しているという。

 今回の台風は、広範囲に影響が出る恐れがある。58年に伊豆半島の狩野(かの)川が氾濫し死者・行方不明者1269人を出した「狩野川台風」に匹敵する大雨になる可能性がある。気象庁は「自分の命、大切な人の命を守るため、夜間に暗くなる前に早めの避難、安全確保をお願いします」と呼び掛けている。【安藤いく子、和田武士】

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