球磨川治水対策 熊本知事が初の住民意見聴取会 ダム建設に賛成相次ぐ

球磨川治水対策 熊本知事が初の住民意見聴取会 ダム建設に賛成相次ぐ

定例記者会見で「川辺川ダムも選択肢の一つ」と述べた蒲島郁夫知事=熊本市中央区で2020年8月26日午前10時、城島勇人撮影

 7月の九州豪雨で氾濫した球磨川(熊本県)の治水対策を検討するため、蒲島郁夫知事が流域住民の声を聴く意見聴取会が15日、同県人吉市で始まった。この日は地元の農林水産関係など8団体が参加。豪雨後に議論が再燃している川辺川ダム建設について、農協など5団体が賛成意見を述べた一方、球磨川漁協は賛否を明言しなかった。

 会合では、川辺川ダムがあれば人吉地区の浸水面積を6割減らせたなどとする国の推計を県側が説明。球磨地域農協の福田勝徳代表理事組合長は「ダムありきで進めてほしい。同時に流域の整備を進め、住民が安心して生活できるようにしてほしい」と訴えた。球磨酪農農業協同組合も流水型の「穴開きダム」の検討を求めるなどダム建設への賛成意見が相次いだ。

 球磨川漁協の堀川泰注(やすつぐ)代表理事組合長は「私たちは川と直接関わっているので、組合員と協議して選択したい」と述べ、国と県の治水方針が示された後に臨時総会を開いて結論を出す考えを示した。

 県は11月中旬までに流域7市町村で意見聴取会を20回程度開く方針。【清水晃平】

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