川崎市が光熱水費1500万円を未請求 市立病院の飲食店に

川崎市が光熱水費1500万円を未請求 市立病院の飲食店に

川崎市役所=米田堅持撮影

 川崎市は15日、市立井田病院でレストランを運営する事業者に光熱水費約1500万円を請求しないミスがあったと発表した。業者は現在、月額約20万円を正規の光熱水費に上乗せして支払っているが、それを上回る額の賃料が免除されている。市議会からは「ミスを隠すための不正な処理だ」と指摘する声が上がっている。

 市病院局によると、2012年に病院を改築してレストランを公募する際、業者の質問に光熱水費の見込み額を月3万5000円と回答。これを受けて業者は参入したが、その後に担当者が把握していない電力や水道のメーターが病院地下から見つかり、12年5月の入居から18年3月までの1498万円が請求漏れと判明した。

 市は業者と協議したが、公募時の見込み額と開きがあるため、支払いを拒否された。その後、請求額を1144万円に減額し、賃料22万円を免除することを条件に55カ月の分割支払いを市から提案した。未請求分の支払いは月額約20万円で、免除される賃料で相殺できる。業者側は36カ月分について了承し、18年4月分から支払いを続けている。残りの19カ月分については改めて協議することを市が申し入れている。

 市病院局の担当者は「レストランの運営者はなかなか見つからず、運営の継続を第一に考えた」と釈明。福田紀彦市長も公表が遅れたことを「不適切だった」と認めており、年内にも検証報告書をまとめる方針を示している。【市村一夫】

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