見つかっちゃった 体長5センチ「ミサキウバウオ」 京都・海洋高生が珍魚採取

見つかっちゃった 体長5センチ「ミサキウバウオ」 京都・海洋高生が珍魚採取

採取されたミサキウバウオ=京都府宮津市の府立海洋高で2020年10月15日午後5時5分、松野和生撮影

 京都府立海洋高(宮津市)のマリンバイオ部員らが、日本海側での発見例が少ない魚「ミサキウバウオ」1匹(体長約5センチ)を採取し、校内で飼育している。部員らが日ごろ取り組む魚類生息調査の成果。福井県では3年前に1匹確認されているが、採取できたのは珍しい。順調に生育すれば、11月に校内で公開を予定している。

 ハゼ科のような魚形で、温かく浅い海の岩場にすむ。隙(すき)間に潜んでいることが多く、見つけにくい。日本海側で実際に採取されたのは山口、島根両県だけだったという。

 京都大フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所(舞鶴市)の益田玲爾所長によると、2017年5月に福井県高浜町で自ら行った潜水調査で、水深約5メートルの岩場に潜む1匹(体長約5センチ)の写真を撮った。

 同校の桟橋に沈めた調査用の漁礁を1日に部員らが引き上げたところ、中に詰めた貝殻の隙間でエビ類などに交じっているのを、1年の真野陽太(ひなた)さん(15)が見つけた。魚種に詳しい3年の中西慶吾さん(17)の見立てを基に、魚類分類学が専門の鹿児島大大学院の研究者に照会し、特定された。

 全部員25人で飼育することにし、水槽に細い土管を沈めて隠れる場所を作ったり、口の大きさに合わせ、餌として小さいプランクトンを与えたりと、手探りで世話をしている。

 真野さんと中西さんは「実際に見たことがなく、採取も考えていなかったので驚いた。さらに採取でき、繁殖までできれば面白い」と話した。【松野和生】

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