泥は深く、あっという間に膝まで 記者も片付け手伝い 長野

泥は深く、あっという間に膝まで 記者も片付け手伝い 長野

マスクやゴム手袋をつけて泥かきする記者=長野市穂保で2019年10月16日午後4時38分、原奈摘撮影

 浸水被害に遭った家では、被災者本人や友人・親戚らが自宅の片付けを始めている。長野県内9市町ではボランティアも受け付けている。記者も15、16日、泥が深く積もる長野市穂保の2軒の住宅で泥かきの手伝いをした。危険も多い被災地での作業。気付いたことなどを記し、けがや感染症のリスクを減らす一助にしたい。【原奈摘】

万全の装備で

 既にボランティアを受け入れていた飯山市の募集要項を参考に、スコップ、軍手、マスク、ゴーグル、帽子、昼食と飲み物を用意した。長袖長ズボンのジャージーに、長靴をはいた。

足元確かめて歩く

 車を離れ、荷物を持って住宅へ。泥に覆われた道を、なるべく足跡がついていて下が見える部分を選んで歩いた。足跡の少ない小道に入ると、泥がどんどん深くなった。引き返すか迷ったが、目的の家はすぐそこ。駐車してある車をよけようと端に寄った時、地面を踏み抜く感覚があった。「まずい」と思う間もなく右足が側溝に落ち、長靴の高さまで埋まってしまった。通りかかった人の手を借りどうにか抜け出した。

説明受け作業

 泥がつくのを防ぐために大きなゴミ袋にリュックを入れて脇に置き、家の方から説明を受けて作業開始。いったん家具を出すスペースをつくるために庭の奥へ泥を寄せたり、車を通すための私道をあけるため、畑に泥を積んだりした。抱える不安を吐き出したい人もいる。避難所生活に関する話や世間話をしながら手を動かす。「り災証明に必要になる家の写真は撮りましたか」と確認の声かけも忘れなかった。

貴重な水大切に

 泥まみれのスコップや長靴はぞうきんやウエットティッシュで拭い、ポリ袋やバケツに入れた。長野市内では下水道処理施設が機能を停止し、水は無駄に使えないが、感染症予防のため、手はしっかり洗った。

役に立つ持ち物

 痛感したのは、泥の深さが分からない場所や、水がひいていない道路は通るべきではないということ。泥が乾いてくると砂ほこりが舞いやすくなるので、マスクやゴーグルの必要性は増すだろう。泥や水に触れるため、軍手よりも厚手のゴム手袋の方が適していると感じた。持ち物に書いていなくても、ポリ袋や小さなウエットティッシュはかさばらず何にでも使えるのでお薦めしたい。

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 長野市以外でも、飯山市▽須坂市▽佐久市(18日から)▽佐久穂町▽中野市▽千曲市▽立科町▽小布施町――でボランティアを受け付けているが、手が足りていないところも多い。各地で受け入れ条件も異なるため、県社会福祉協議会のホームページを確認し、気をつけてボランティアに参加してほしい。

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