トラバサミ被害コウノトリ 治療終え野外に 兵庫・豊岡

トラバサミ被害コウノトリ 治療終え野外に 兵庫・豊岡

トラバサミで左足の指の一部を切断した治療が終わり、箱から野外に放たれたコウノトリ=兵庫県豊岡市日高町堀で2019年10月17日午前10時52分、村瀬達男撮影

 原則、使用が禁止されているわな「トラバサミ」で左足の指の一部を切断されたコウノトリ(生後6カ月)を保護した兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)は17日、治療を終え、同市日高町堀で野外に放った。

 この幼鳥は今年4月、「ハチゴロウの戸島湿地」(同市城崎町今津)にある人工巣塔で生まれた雄。巣立った直後の7月24日、トラバサミに左足を挟まれた状態で巣に戻り、同30日、4本ある指の1本が半分欠けているのが確認された。同公園で保護し、塗り薬や抗生物質の投与などの治療をした結果、傷口がふさがり、歩くのに支障がなくなったため、野外に帰した。

 この日は午前10時から、同湿地でコウノトリを継続的に観察する市立城崎小の3年生21人が環境学習の一環で見学。湿地を管理する団体「コウノトリ湿地ネット」が、絵本作家の故・かこさとしさんがデザインしたコウノトリの手ぬぐいの売上金の一部でバスをチャーターした。

 コウノトリが箱から飛び立つと、子どもたちから「かわいい」と歓声が上がった。見守った伊東日向さん(9)は「トラバサミに挟まれてかわいそうだったけど、元気になってうれしい」と話していた。【村瀬達男】

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