地域振興:「A級グルメ連合」5市町で発足 料理人育成も

地域振興:「A級グルメ連合」5市町で発足 料理人育成も

「にっぽんA級グルメのまち連合」の協定書を取り交わした後、記念撮影をする五つの市町の首長ら=東京都千代田区で2018年11月13日、曽根田和久撮影

 島根県や北海道など全国各地にある五つの市町が、「食」を通じたまちづくりで連携する自治体連合を発足させた。13日に東京都千代田区で協定書の調印式があり、5人の首長らが「生産者の誇りを取り戻し、地域の誇りにつなげる取り組みにしたい」と気勢を上げた。今後、地産地消の現場で活躍する料理人の発掘・育成などに共同で取り組む。

 発足したのは「にっぽんA級グルメのまち連合」。島根県邑南(おおなん)町▽同県西ノ島町▽福井県小浜市▽宮崎県都農(つの)町▽北海道鹿部(しかべ)町−−の五つの自治体が参加した。連携のきっかけとなったのは、以前から地産地消を軸とした「A級グルメ立町」を掲げてきた邑南町。同町は、農作業に従事しつつ料理人としても働く「耕すシェフ」事業などで雇用の創出や移住促進にも取り組んできた。

 その後、隠岐諸島にあり岩ガキの養殖が盛んな西ノ島町と約5年前から連携し、両町の食材を生かしたメニュー開発や共同での情報発信をスタート。行政視察などを通じてつながりができた小浜市と都農、鹿部両町も含めて連携を強化することになった。

 A級グルメ連合は、同区内に事務局を設置。常駐の事務局員も1人置き、サバ(小浜市)やワイン(都農町)、たらこ(鹿部町)などの特産品を全国にPRするイベントを実施することで、各市町に興味を持つ人を増やし、現地で働く料理人の発掘につなげたい考えだ。

 13日には、参加自治体の各首長がそろって協定書に署名した。石橋良治・邑南町長は、「各市町がノウハウを出し合いたい。地域でお金が回る仕組みを作っていかないといけない」と連合発足の意義を強調した。河野正和・都農町長は「『食と農のまちづくり』で道の駅の来場者を増やしたい」。升谷健・西ノ島町長は「島には空き店舗もある。“島シェフ”を育成して起業・定住につなげたい」と意気込んだ。【曽根田和久】

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