第一生命19億円不正集金 元社員出廷せず「訴訟能力ない」 第2回口頭弁論

第一生命19億円不正集金 元社員出廷せず「訴訟能力ない」 第2回口頭弁論

第一生命元社員による詐取問題を巡り、記者会見した被害者弁護団のメンバーら=山口市の弁護士会で2020年11月18日午後3時5分、堀菜菜子撮影

 第一生命保険の西日本マーケット統括部徳山分室(山口県周南市)に勤務していた元営業社員の女性(89)=7月に懲戒解雇=が、顧客から約19億円を不正に集めていたとされる問題で、周南市の40代の女性が元社員を相手取り、寄託金5000万円の返還を求めた訴訟の第2回口頭弁論が18日、山口地裁周南支部であった。元社員側は「訴訟能力を有していない」として出廷しなかった。

 元社員の親族の代理人は地裁支部に上申書を提出。元社員が認知症の診断を受けており、訴訟能力がないとして、法定代理人が選任されるまで訴訟の手続きを中断するよう求めている。事件が明るみに出る前に提訴され、9月に第1回弁論があったが、元社員側はこの時も出廷していなかった。

 同様に被害に遭ったとする周南市の別の女性も、元社員と第一生命に約800万円の損害賠償を求める訴訟を地裁周南支部に起こしている。

 またこの問題を受け、17日に東京で結成が発表された弁護団が18日、山口市内でも記者会見を開いた。5000万円の返還を求めた訴訟の原告である40代女性が出席し、「早期の被害救済と真相解明、再発防止の実施を求める」と訴えた。山口の弁護団は今後、東京の弁護団と連携し、会社側に全額弁償と再発防止、元社員らの賠償責任を追及していく。被害の相談は、電話やメールで受け付ける。山口弁護団専用電話(080・2798・1684)で平日正午〜午後4時。【脇山隆俊、堀菜菜子】

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