東京都、警戒レベル最高に引き上げ 全年代で感染拡大 知事「気を緩めないで」

東京都、警戒レベル最高に引き上げ 全年代で感染拡大 知事「気を緩めないで」

記者会見で新型コロナウイルス感染対策への協力を訴える小池百合子東京都知事=東京都庁で2020年11月19日午後5時22分、佐々木順一撮影

 東京都は19日、新型コロナウイルスの都内の状況を話し合うモニタリング会議を開き、4段階で示す感染状況の警戒レベルを最高の「感染が拡大している」に引き上げた。都内では同日、新型コロナの感染者が新たに534人確認され、初めて500人を超えた。2日連続で過去最多も更新し、感染の急速な広がりが鮮明になっている。

 感染者は19日、全国で新たに2379人が確認され、18日の2208人を上回って1日あたりの感染者数が過去最多を更新した。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた感染者は計12万6720人。死者は18人増えて1965人となった。

 都が警戒レベルを最も高くするのは7月15日〜9月10日以来。新規感染者数と感染経路不明者数が急増していることを踏まえ、強く警戒を呼び掛けることが必要だと判断した。医療提供体制の警戒レベルは重症者数が大きく増えていないことなどから、4段階で上から2番目の「体制強化が必要」を維持した。

 都によると、直近7日間を平均した1日あたりの感染者数は、今月4日時点で165・4人だったが、18日時点は325・7人にほぼ倍増。感染経路不明者は5割を超える状況が続き、全ての年代で感染が広がっている。

 都が感染が疑われる人の検査体制を拡充し、1日あたりの検査件数が8000件を超えるなど以前より増えたことも感染確認が増える要因とみられる。

 小池百合子知事は19日の臨時記者会見で、1日あたり1000人の新規感染者が出ることを想定して準備を進めていることを明らかにし、「都民、事業者、行政が一体となって、気を緩めないで、感染防止対策を徹底してほしい」と述べた。

 都は今後、年末年始で忘年会など会食の機会が増えると予想されることから、会食時は少人数で、小声で話すことなどを呼び掛ける。一方、今夏に実施した飲食店などに対する営業時間短縮の要請については、今回の感染拡大では感染経路や年代層が広がっていることから、都庁内で効果を疑問視する声が出ており、実施を見送る。

 東京都以外の新規感染者では、大阪府は338人で、14日の285人を超え、過去最多を更新。初めて300人を超えた。ほかに、北海道(266人)、愛知県(219人)、兵庫県(131人)、千葉県(106人)などで過去最多を更新した。【内田幸一、竹内麻子、関谷俊介】

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