コロナ禍の学生支援 岩手大、100円朝食スタート 食習慣にも効果

コロナ禍の学生支援 岩手大、100円朝食スタート 食習慣にも効果

100円朝食を食べる岩手大の学生ら。チキンカツセットなどボリューム満点のメニューもある=盛岡市上田の同大で2020年11月18日午前8時51分、安藤いく子撮影

 新型コロナウイルスでアルバイトなどの収入が減った大学生を支援しようと、岩手大学が11月から、学生限定の「100円朝食」を始めた。日本学生支援機構の寄付金などを活用し、30日まで100円で朝食を提供する。朝食を抜くこともある学生にとって「朝食を食べる習慣が身につく」と相乗効果も生まれている。

 日本学生支援機構はコロナで経済的に困窮した学生を支援するため、5月から企業や個人に寄付金を募った。全国の大学などを対象に、遠隔授業を受けるための通信費や食費、教材購入費など助成対象を限定した事業を募集。各校最大120万円の助成で、3450校、約17億円の申請があった。

 約5400人の学生が通う岩手大では120万円の助成金を学生に分配すると1人当たり約200円にしかならないため、大学独自の補助も加え、1日限定300食の100円朝食を企画した。

 18日午前8時、同大の中央学生食堂には、1時限が始まる前に朝食を食べようと学生らが続々と集まった。入り口で学生証を提示し、整理券を受け取ると、チキンカツセットやハンバーグセットなど日替わりメニュー5種類から選んだ。

 教育学部2年の箕輪葵さん(19)はホテルの宴会場でアルバイトをしていたが、コロナで仕事がなくなった。今は学童保育でアルバイトをしているが、収入は月6万円から数千円へと激減した。「100円は本当にありがたい。遅刻しそうだと朝食を作らず食べない時もあるが、作る手間も省け、助かっている」と喜んだ。

 同大では、前期はオンライン授業で、後期から対面授業を再開した。食堂では以前から朝食を提供しているが、100円朝食をスタートしたところ、利用者が100人増加しているという。同大学生支援課の佐々木浩課長は「朝食をしっかり食べることで学生は生活リズムが整うので、コロナ支援もあわせて一石二鳥だ」と手応えを感じている。【安藤いく子】

関連記事(外部サイト)