王将戦リーグ、永瀬が敗れ豊島とプレーオフに 藤井は勝利もリーグ陥落

王将戦リーグ、永瀬が敗れ豊島とプレーオフに 藤井は勝利もリーグ陥落

広瀬章人八段に敗れ、感想戦で対局を振り返る永瀬拓矢王座=東京都渋谷区の将棋会館で2020年11月20日午後7時31分、幾島健太郎撮影

 渡辺明王将(36)への挑戦者を決める第70期王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル協賛)の最終局3局が20日、東京都渋谷区の将棋会館で一斉に行われた。5戦全勝で首位を走っていた永瀬拓矢王座(28)が広瀬章人八段(33)に125手で敗れ、豊島将之竜王(30)が羽生善治九段(50)に115手で勝って5勝1敗で並んだため、永瀬と豊島が30日に同所でプレーオフを行うことになった。永瀬は初挑戦を、豊島は3期ぶり3回目の挑戦を目指す。

 広瀬―永瀬戦は横歩取りから、中盤に入り、広瀬の攻めがつながる形になり、永瀬が粘りを見せたものの広瀬が寄せ切った。豊島―羽生戦も横歩取りになり、一進一退の攻防が続いたが、終盤に入って豊島がリードを広げた。プレーオフに向け、永瀬は「過密日程が続くので精いっぱい頑張りたい」、豊島は「自分なりに全力を尽くして頑張りたい」と語った。

 藤井聡太王位(18)は101手で木村一基九段(47)を降し、3勝3敗で全日程を終えた。この勝利で史上最年少(18歳4カ月)でのプロ入り通算200勝(40敗)=未公開の対局結果を含む=を達成した。しかし、広瀬も勝って3勝3敗で並び、昨期の七番勝負挑戦者の広瀬がリーグの順位は上位のため、広瀬がリーグ残留を決め、藤井は木村、佐藤天彦九段(32)とともにリーグから陥落した。

 前期リーグでは首位タイで最終局に臨むも、広瀬に敗れて挑戦権を逃した藤井。今期に雪辱を期したが、初戦で羽生に黒星を喫すると、2戦目は過去5戦全敗と苦手の豊島に逆転負け。次の永瀬戦にも敗れ、早々と挑戦権レースから脱落。その後連勝して、わずかな望みをつないで迎えた最終局だったが、勝利にもかかわらず、リーグから陥落した。藤井は「挑戦に全く絡めなかったのは残念だが、また来年実力をつけて頑張りたい」と話した。

 羽生は4勝2敗で挑戦権を逃したが、リーグには残留。木村は6戦全敗だった。【山村英樹、新土居仁昌】

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