東京・足立区の保育園、裁判所が運営費差し押さえ 別の保育園の給与トラブルで

東京・足立区の保育園、裁判所が運営費差し押さえ 別の保育園の給与トラブルで

足立区役所

 東京都足立区の「新田三丁目なかよし保育園」が、別の保育園を舞台とした給与を巡るトラブルのあおりで、運営費を裁判所に差し押さえられた。保育園は区が設置し、千葉県流山市の社会福祉法人「南流山福祉会」に運営を委託。20日にあった保護者説明会で、区は運営正常化に向け、12月にも法人への運営委託を打ち切り、直営する方針を示した。

 区によると、トラブルが起きたのは法人が流山市で運営する別の保育園。千葉地裁松戸支部が今年6月の判決で法人に対し、元園長らに約5000万円を賠償するよう命じたという。だが支払わず、同支部は今月2日付で、新田三丁目なかよし保育園も含める形で運営費の差し押さえ命令を出し、区が振り込む予定だった運営費も差し押さえられたという。

 保育園には現在、園児36人が通い、事態を放置すれば運営ができなくなるおそれもある。区によると、説明会は法人理事長も出席し「(賠償金を)自分で支払いたい」との意向を示して運営の続投に意欲を示したという。

 今回の問題について、流山市の保育園関係者は取材に「理事でないと詳細は話せないが連絡先は伝えられない」とだけ話した。

 区は今年6月、保育園で職員への賞与の遅配があったとして法人を指導した。だが保育の質が高く、この時点で委託を打ち切る考えはなかったという。区こども施設運営課の島田裕司課長は「今回は致命的。直営にするしかないと思う」と話した。【南茂芽育】

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