こけしとお菓子の相乗効果 青森・黒石の新土産「あたまんじゅう」評判に

こけしとお菓子の相乗効果 青森・黒石の新土産「あたまんじゅう」評判に

「こけしのあたまんじゅう」を手にする店長の北山美希子さん=青森県黒石市の「おかしのオクムラ」で2019年11月19日、藤田晴雄撮影

 ぱっちりした目や長いまつげなど、表情が違うこけしの顔がずらり――。青森県黒石市の和洋菓子店が「こけしの里・黒石」の新たな土産品として8月から販売しているユニークな名前のお菓子「こけしのあたまんじゅう」が、かわいいと評判だ。完売する日もあるという人気ぶりで、店の関係者はうれしい悲鳴を上げている。【藤田晴雄】

 丸い化粧箱のふたも、中に入った8個のまんじゅうのパッケージも、全てこけしの顔、顔、顔。弘南鉄道弘南線黒石駅そばにある1952年創業の「おかしのオクムラ」が新商品として考案した。

 きっかけは、店長の北山美希子さん(37)の娘、小学4年の長女、美芽莉(ひめり)さん(10)と同2年の次女、莉希愛(りのあ)さん(8)。美芽莉さんは、約4000本のこけしを展示している同市の津軽こけし館に2歳のころから通う大のこけし好きで、莉希愛さんとともに同館のイベントのチラシのモデルにも採用されている。北山さんは「地元にこけしのお菓子があまりなかったので、こけし好きの娘に喜んでもらえるお土産を作ろうと思った」と話す。

 同店では、今年1月から製造に取り組み、お年寄りも若い人も食べやすいようにと黄身あんを使用。パッケージは、10人の津軽系こけし工人から許可を取り、それぞれの作風を基にして、弘前市でハンドメード雑貨を作る「COOKIES(クッキーズ)」が担当した。また、箱ふたは工人の阿保正文さんが作るこけしの顔をモチーフにしたほか、パッケージは丸いシールにして、スマートフォンケースやノートなど好きな物に貼れるように工夫している。

 あたまんじゅうは、口コミやインターネットなどで話題になり、店には県内外から注文が殺到。工人の一人、小島利夏さんは「私が描いたこけしの顔よりかわいい」と太鼓判を押す。

 津軽こけし館でも、10月から箱のふたを工人の山谷レイさんのこけしをモチーフにして販売。こけしファンを中心に売れ行きは好調で、同館の山田拓郎部長は「こけしとお菓子の相乗効果もあり、評判になっている。これを機会に黒石の魅力を感じてほしい」と期待していた。

 娘への愛情が詰まったまんじゅうは、価格が丸い化粧箱に入った8個入り1700円(税抜き)、バラ売り1個が170円(同)。紅葉やクリスマスなどをイメージした季節限定のパッケージも用意している。30日と12月1日には東京の高尾山で開かれるこけしまつりでも販売する。

 北山さんは「一人でも二人でもあたまんじゅうを見て、黒石のこけしに興味を持ってくれたらうれしい」と話していた。問い合わせは「おかしのオクムラ」(0172・52・2841)。

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