琵琶湖で「筏流し」、中学生が挑戦 地域の伝統、技術学び再現

琵琶湖で「筏流し」、中学生が挑戦 地域の伝統、技術学び再現

出発を前に筏を披露した(左から)葛川中3年の佐野仁盛さん、椎葉裕也さん、中田晄輔さん=滋賀県高島市勝野の大溝漁港で、庭田学撮影

 大津市立葛川中(同市葛川中村町)の3年生3人が20日、地元の間伐材で作った筏(いかだ)に乗って琵琶湖約30キロの旅に出た。木材を筏にして運ぶ技術「筏流し」の再現にチャレンジする。高島市勝野の大溝漁港を出航した生徒たちは、22日に大津市今堅田3の道の駅「びわ湖大橋米プラザ」に筏の木材を届ける。

 「びわ湖イカダ旅」と名付けたプロジェクト。筏に乗るのは、中田晄輔(おうすけ)さん(14)、椎葉裕也さん(14)、佐野仁盛(じんせい)さん(14)。全校生徒14人の同校の3年生全員だ。教師ら大人2人が同乗してサポート。1日約10キロずつ進む。

 筏は全長約3メートル、幅約1・5メートル。伝統工法による木材建築を手がける地元の建設会社「松井建設」が製作を支援した。主要部分は生徒たちが葛川小4年の時に間伐した杉の木が使われている。浮力アップのため、下部には発泡スチロールを備える。

 出発を前に、椎葉さんは「イカダ旅ができるのは地域の皆さんのお陰」、中田さんは「暑さに負けず頑張りたい」、佐野さんは「こぐのは難しいけれど、みんなで元気よく到着したい」と意気込みを語った。

 同校がある安曇川流域では、木材を筏にして運搬する「筏流し」がかつて盛んだった。生徒たちは小4のころから筏流しの技術や文化を学んできた。2020年10月には安曇川で筏流しに挑戦し「次は琵琶湖で」と準備してきた。

 澤村幸夫校長は「あきらめずに挑戦した子どもたちを応援したい。やり遂げた思い出として残してほしい」と話した。【庭田学】

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