関貫・豊岡市長、平田オリザ氏巡る発言を訂正 「おわびする」

関貫・豊岡市長、平田オリザ氏巡る発言を訂正 「おわびする」

関貫久仁郎氏=兵庫県豊岡市で2021年4月26日午前10時55分、浜本年弘撮影

 4月の兵庫県豊岡市長選で「演劇のまちづくり」からの転換を訴えて初当選した関貫久仁郎(かんぬき・くにお)市長が、市長選当時に行った劇作家の平田オリザ氏を巡る発言について、自分のフェイスブック(FB)で訂正を表明。取材に対し平田氏に「おわびする」と話した。

 関貫氏はFBに「(平田)氏の直接の行動で市民団体の活動阻害、市政のコントロールは無いことが分かった。訂正させていただく」と記載した。

 関貫氏の「訂正」FBを受け、平田氏もFBで、市長選告示間近の豊岡市民プラザでの公開討論会と、選挙戦中盤の出石町での個人演説会での関貫氏の発言について訂正を依頼していた旨を記し、「虚偽の発言に関して、市民の皆様には謝罪があった方がいいのではないかとお伝えした」と記した。

「市政のコントロールはなかった」

 討論会で関貫氏は、豊岡市民プラザの利用について、ダンス団体が「ある時から使用できないと宣告されたようです。オリザさんのコンテンポラリーダンスをメインでやりたい(から)と」と発言。しかし、平田氏はコンテンポラリーダンスを元々しておらず、関貫氏はFBで「市民団体の活動阻害」はなかったと訂正した。

 演説会で関貫氏は、兵庫神鍋高原マラソン全国大会、出石藩きもの祭りなどの催事の補助金削除に触れ、「市長の隣にいらっしゃる方」と平田氏を思い起こさせる表現で、中貝宗治前市長を動かしていると「確信している」と発言。しかし、FBで「市政のコントロール」はなかったと訂正した。

 関貫氏は6月の市議会でも市民団体の活動阻害発言について訂正。発言の根拠とした情報提供者と面談したところ「平田氏の直接的な言葉や行為が市民グループの活動を排除した事実はなかったことが、分かった」と説明し、「訂正したい」と述べている。

 一方で、「平田氏の助言により進められていた市政に対する市民の不公平感や不満感が、結果として排除されたという思いにさせてしまった、という風に感じた」とも述べた。

 関貫氏は取材に、発言の本意は「市長選に臨んで市政が市民寄りではない、という主張を伝えたかった」と述べ、「伝聞情報を確認する間もなかった」と釈明した。FBによる対応は「方法も文面も平田さんと面談や電話、メールでやり取りをして合意している」と明かし、「演劇の振興は今、豊岡の地域振興の一つになっている。相互協力で取り組む」と話した。

 平田氏は取材に「フェイクニュースを出す側は気軽に出すのでしょうが、拡散されるので気をつけていただきたい」と強調。任期満了に伴う10月の市議選に触れつつ「同じようなことが繰り返されないよう市政関係者に望む。これ以上、市の中を分断するようなことはしていただきたくない」と話した。【浜本年弘】

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