ランチ弁当、ネット注文で密やロス抑制 北九州市役所で実証実験

ランチ弁当、ネット注文で密やロス抑制 北九州市役所で実証実験

現金のやり取りなどで行列もできる市役所での弁当の立ち売り=北九州市小倉北区の市役所で、2021年7月1日午前11時9分、青木絵美撮影

 約2000人が働く北九州市役所の本庁舎で、ランチの弁当をインターネットで注文・支払いすると指定の階まで届く「JOY弁」の実証実験が始まった。現金のやり取りで接触することがなくなり、販売効率化で職員の密集や食品ロスを抑制する効果も期待できるという。

 システムを提供するのは、企業向けサービスを提供する「Offisis(オフィシス)」(東京)で、庁舎内で弁当を販売する海老善屋(北九州市)と葉隠(福岡市)の2社が参加する。市職員が専用サイトで午前中に希望する弁当と配達の階数を指定し、登録したクレジットカードで決済を済ませる。すると、業者が指定階まで弁当を届ける仕組み。実証実験初日に購入した女性職員(50)は「簡単に注文できた。参加店が増え選択肢が広がれば」と話した。

 市役所には食堂もあるが、海老善屋などの販売員が「立ち売り」で各階を回っている。エレベーターホール前には長い列ができ、現金のやりとりも生じる。市の担当者は「コロナを機に対面を避ける社会的ニーズもあり、そうした課題が解消できれば」と話す。事前注文によって販売数が管理しやすくなり、食品ロスの削減も期待される。

 オフィシスの田野宏一社長(34)は、学食のない大学などで、食堂代わりのランチ調達手段になり得ると想定。「システムの力で弁当ライフをお手伝いしたい」と話した。【青木絵美】

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