アパートで男児死亡、女性は重体 無理心中か 島根・安来

アパートで男児死亡、女性は重体 無理心中か 島根・安来

アパートで流血10歳男児死亡

アパートで男児死亡、女性は重体 無理心中か 島根・安来

島根県警本部=松江市殿町で2019年2月21日、鈴木周撮影

 2日午前11時55分ごろ、島根県安来市宮内町のアパートの一室で、男児と女性が血を流して倒れているのを県警安来署員が見つけた。男児はその場で死亡が確認された。女性は病院に運ばれたが意識不明の重体。この部屋に住む小学4年生(10)と40代の母親とみられ、同署は母親が無理心中を図った可能性が高いとみて殺人容疑で調べている。男児は虐待の疑いで9月に児童相談所に一時保護され、先月25日に自宅に戻ったばかりだった。

 同署によると、2日朝、男児が登校しなかったため、連絡を受けた市の担当者がアパートを訪問。施錠されたドアの郵便受けからのぞくと血が見えたため、警察に通報した。

 県中央児童相談所(松江市)によると、男児は3人家族で、父親は8月から入院している。母親が男児をたたいたとの情報を得た安来市が9月10日、身体的虐待とネグレクト(育児放棄)の疑いがあると児相に報告。傷やあざはなかったものの、学校に通っていない期間があったことなどから、児相は翌日、男児を一時保護した。

 児相は、母親が男児に食事を1人でコンビニエンスストアに買いに行かせていたことなどから、児童養護施設に入所させることを提案したが同意を得られなかった。身体的虐待はなく、ネグレクトも男児の生命に危険が及ぶほどではないと判断し、在宅での支援の体制を整えた上で11月25日、一時保護を解除した。その後、母親とはほぼ毎日、電話で連絡を取っていたという。

 県庁で記者会見した児相の太田均所長は「母親の気持ちは落ち着いており、先月29日の電話でも変わった様子はなかった。適切な判断をしたと思っているが、予見できず残念」と話した。【鈴木周、前田葵、横井信洋、李英浩】

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