高校教諭の受託収賄容疑逮捕 福岡県教委「入試は適正に実施」と強調

高校教諭の受託収賄容疑逮捕 福岡県教委「入試は適正に実施」と強調

記者会見で推薦入試を巡る受託収賄事件について説明する福岡県警の佐藤拓磨・捜査2課長(右)と落合喜久司・小倉北署長=福岡市博多区の県警本部で2019年12月2日、柿崎誠撮影

 「複数の人間で選考するため入試は適正に実施された」。高校教諭が推薦入試に絡む汚職で逮捕される事態を受け、福岡県教委の担当者はそう強調した。

 推薦入試は多様な人材の確保が目的とされるが、一方で判断基準があいまいとの指摘もある。そこで県教委は2014年12月、推薦入試に関わる高校教員らが受験生の保護者や本人に受験を促すスカウト行為を禁止する通知を各高校に出すなど、透明性の確保にも取り組んできたという。

 だが実際には部活動強化のため顧問が中学校側に入学してほしい生徒の志願を促す事例があると県警は指摘。事件の舞台となった八幡南高校では、各部活動の顧問に一定の推薦枠が割り当てられていたといい、不正につながったとみている。

 文部科学省によると、公立高校の推薦入試は近年全国的に廃止が相次ぎ、今年度は19府県で実施されなかった。内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)は「顧問は生徒や親にとって大きな存在であり、双方の接触は防ぎようがない。不正を防ぐためには部活動を入試と切り離したり、判断基準を明確化したりする必要がある」と指摘する。【中里顕、柿崎誠、浅野孝仁】

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