世界の気温、過去2番目か3番目に暑い年に 5年・10年平均は過去最高確実に WMO発表

世界の気温、過去2番目か3番目に暑い年に 5年・10年平均は過去最高確実に WMO発表

今年1〜10月と1981〜2010年の平均気温の差を示した世界地図。赤色が濃い地域ほど上昇幅が大きいことを示す=世界気象機関提供

 世界気象機関(WMO)は3日、今年の世界の平均気温は、2016年に次いで過去2番目か3番目に高い年になるとの見通しを発表した。5年間(15〜19年)や10年間(10〜19年)の平均は過去最高になるのがほぼ確実で、WMOは「このままでは今世紀末までに産業革命前から平均気温が3度以上上昇し、人類にかつてないような害をもたらす」と警告する。

 WMOによると、今年1〜10月の平均気温は産業革命前から約1・1度上昇した。欧州は6、7月と2度の熱波に見舞われ、フランスでは6月28日に国内観測史上最高の46度を記録。ドイツやオランダ、英国でも国内の記録を更新した。また、東南アジアや南西太平洋の広い地域で深刻な干ばつが発生した。

 今年は台風など熱帯低気圧の被害も頻発し、日本では10月の台風19号による死者が90人を超えた。世界では、気象災害のためそれぞれの国内で移住を強いられた人が約2200万人になる見通しだという。

 スペイン・マドリードで開催中の国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)では、各国の温室効果ガス削減目標引き上げに向けた機運醸成が期待される。WMOのターラス事務局長は「温暖化の影響は極端で異常な天気として顕在化し、100年に1度と言われていたような熱波や洪水が当たり前になっている」と指摘する。【大場あい】

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