ペットと共に避難するには−−岩手で全国サミット 受け入れ態勢の整備訴え 

ペットと共に避難するには−−岩手で全国サミット 受け入れ態勢の整備訴え 

ペット同伴避難全国サミットで締めくくりのあいさつをする梶山永江さん=宮古市田老で

 災害時にペットを連れて避難するあり方を考える「第1回ペット同伴避難全国サミット」が1、2の両日、岩手県宮古市田老のグリーンピア三陸みやこで開かれた。普段からの訓練の重要性が指摘されたほか、受け入れ態勢については県内のほとんどの自治体で整っていない現状が浮き彫りにされ、情報交換のネットワークづくりが急がれる。

 宮古市のNPO法人・命ほにほに(梶山永江(ひさえ)代表理事)が開催した。犬の訓練士や飼い主、獣医、自治体、保健所関係者らが2日間で計約70人参加。最終日は災害時の事例や訓練の実践例が発表された。

 宮城県山元町の女性は東日本大震災の時、飼っている猫を避難所に連れて行ったが断られ、友人の倉庫を借りて寝泊まりした体験を報告。今はその猫と一緒に災害公営住宅で暮らしているが、いざという時、共に避難できる受け入れ態勢の整備を訴えた。

 他の関係者からは「ケージに素直に入り、むやみにほえないなど最低限のしつけをしておく」「ペットフード以外でも食べられるようにしておく」など、準備の大切さを説く意見が出た。

 滝沢市の担当者は台風19号の際、ペットと共に避難所に受け入れるノウハウがなかったため、対応できなかったことを紹介。サミットで話し合われたことを持ち帰り、対策を検討する考えを示した。

 梶山さんは「青森や秋田、宮城、新潟の各県からも参加者がいて、想像以上の広がりがあった。県内の自治体ではこれから取り組むというところがほとんどだということも分かった。これをきっかけに課題が全国的に取り上げられればいい」と手応えを感じた様子だった。

 今後も毎年、「いのちの日」とされる12月1日にサミットを開く。今回の報告集も発行する。問い合わせは梶山さん(090・4313・5114)。【鬼山親芳】

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