島のガイドは児童5人 「ごみを海に捨てないで」学びの成果訴え 北九州・藍島

島のガイドは児童5人 「ごみを海に捨てないで」学びの成果訴え 北九州・藍島

ツアーには島外の小学生と保護者17組が参加。藍島小児童(右)の話を聞きながらスタンプラリー形式で島を巡った=北九州市小倉北区藍島で2019年11月、伊藤和人撮影

 北九州市小倉北区の離島、藍島を巡るツアーが11月30日にあり、市立藍島小(宮ア裕之校長)の全校児童5人が島の自然や歴史を参加者にガイドした。多くが卒業後は島を離れる子どもたちに島の素晴らしさを見つめ直してもらおうと、同小が取り組んだ総合学習の発表会。「島の自然を守るため、ごみを海に捨てないで」。都会からの来訪者に子どもたちはそう呼びかけた。

 ツアーは藍島観光の一環として市が「藍島GO!」と名付けて主催。同小が協力した。参加者約50人は同小を発着点に約2時間、島を散策。児童たちは5カ所に立ち▽島にすむ鳥ミサゴ▽周辺の海にすむ小型イルカのスナメリ▽島に咲くハマユウ▽桜貝など島の貝類▽江戸時代に島に建てられた密貿易船監視のための「遠見番所旗柱台」――について説明した。

 強調したのは自然保護の大切さ。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種のミサゴを調べた3年の両羽聖(りょうはせい)さん(9)は「ミサゴは30年くらい生きるのに、プラスチックごみを食べた魚を食べると10年で死んでしまう」。4年の吉村航輝さん(10)はスナメリの目撃が減っていることに触れながら「ペットボトルや缶を餌と勘違いして食べている。海はごみ箱ではない。海につながる川にもごみを捨てないで」と訴えた。

 児童たちは1学期から、自然環境学習を進める市響灘ビオトープ(若松区)の指導などを受けながら勉強してきた。ツアー参加者の多くは初めての藍島訪問。小倉南区から小4の長女と参加した上橋健一さん(49)は「島の自然の豊かさと、ごみが与える影響をよく研究している」と感心した様子だった。

 藍島には中学校がなく、大半の児童は卒業後に島を離れ、寮などで暮らす。宮ア校長は「島にまた戻りたいという気持ちを子どもたちに持ってほしい。離島の小学校で5人の子どもが生活していることも、これを機会に人々に知ってもらえれば」と話した。【伊藤和人】

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