山健組組長を殺人未遂容疑で逮捕 弘道会組員銃撃、自ら実行か 調べに黙秘

山健組組長を殺人未遂容疑で逮捕 弘道会組員銃撃、自ら実行か 調べに黙秘

暴力団組員が撃たれた山口組系弘道会の事務所周辺を調べる捜査員ら=神戸市中央区で2019年8月21日午後8時55分

 神戸市中央区にある指定暴力団・山口組の中核組織「弘道会」の事務所前で8月に組員が銃撃された事件で、兵庫県警は4日、抗争状態にある指定暴力団・神戸山口組の中核組織「山健組」組長、中田浩司容疑者(60)=神戸市中央区=が自ら実行したとして、殺人未遂と銃刀法違反の容疑で逮捕したと発表した。逮捕は3日。捜査関係者によると、黙秘しているという。

 逮捕容疑は、8月21日午後6時15分ごろ、名古屋市を拠点とする弘道会の神戸市中央区熊内町9にある事務所前で、弘道会の男性組員(51)に拳銃を数発発砲し、殺害しようとしたとしている。組員は腹や脚などを撃たれ、一時は意識不明の重体となったが、回復した。

 捜査関係者によると、組員が買い物から軽乗用車で戻ったところ、男がバイクで横付けし、至近距離から運転席に向けて窓越しに発砲した。現場に薬きょう6個が落ちており、逃走に使ったとみられるバイク2台が神戸市内で押収されていた。周辺の防犯カメラの映像を分析し、男が中田容疑者宅に向かう様子が確認されたことなどから、県警が逮捕状を取って行方を追っていた。3日夜に大阪市淀川区内で1人で歩いているところを発見し、身柄を確保した。

 山健組は5代目山口組組長の出身母体。2015年8月、6代目組長の出身母体である弘道会中心の組織運営に反発し、山口組から山健組幹部らが離脱して神戸山口組を結成した。今年4月以降、兵庫県内では両組織の抗争事件が相次いでおり、10月には山健組組員2人を殺害したとして、山口組系組員が殺人容疑で逮捕された。11月27日には同県尼崎市で神戸山口組幹部が自動小銃で射殺され、山口組系組員だった男が殺人容疑で逮捕されている。

 兵庫、大阪、愛知、岐阜の各府県公安委員会は両組織の関連事務所の使用制限命令を出しており、抗争激化を受けて年内に両組織を特定抗争指定暴力団に指定する方針だ。

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