名古屋市が小学校給食を月600円値上げ 物価上昇「工夫も限界」

名古屋市が小学校給食を月600円値上げ 物価上昇「工夫も限界」

名古屋市役所=名古屋市で2019年2月27日、鮫島弘樹撮影

 名古屋市教育委員会は4日、市立小学校の給食費を来年4月から月額で600円値上げし、4400円に改定する方針を明らかにした。10月現在の全国の政令市の平均月額は4383円で、名古屋市は最も低いという。複数種類の献立から好きなものを選ぶ「スクールランチ」制度をとる中学校でも、1食当たり40円値上げして320円とする。値上げは11年ぶり。

 4日の市議会教育子ども委員会で報告された。市は、前回給食費を値上げした2009年に比べて物価が上昇する中、献立を工夫して食材費を抑えることで値上げをせずに対応してきたが、市教委学校保健課は「工夫も限界に来ている」と説明する。

「質素すぎ」との声があった

 献立については、保護者などから「質素すぎる」との声が上がっていた。小学校給食で、09年度に6回出ていたエビフライが18年度はゼロになり、比較的安価で栄養価の高い高野豆腐の使用は2回から17回に増加。18年度の1食当たりの平均栄養価は、当時の文部科学省の基準に対しカルシウム、鉄、食物繊維などが下回っていた。同課によると、今年9月に小学生の保護者2262人にアンケートしたところ、7割が「給食費の値上げはやむを得ない」と答えたという。【野村阿悠子】

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