福島の民家裏から白骨遺体 同居していた男女3人を殺人容疑などで逮捕

福島の民家裏から白骨遺体 同居していた男女3人を殺人容疑などで逮捕

民家裏に白骨遺体 3人逮捕

福島の民家裏から白骨遺体 同居していた男女3人を殺人容疑などで逮捕

容疑者3人と被害者が住んでいたとされる民家=福島市松川町水原で2019年12月4日午後2時39分、磯貝映奈撮影

 福島市の民家で2014年、同居していた男性を殺害したなどとして福島署などは4日、山形市青田1の建設作業員、武次(たけつぐ)翔太容疑者(32)を殺人容疑で、妻で福島市曽根田町の介護施設職員、吾委子(あいこ)(35)容疑者と、2人の養女で翔太容疑者と同居している風俗店従業員、明日香容疑者(32)を保護責任者遺棄致死容疑でそれぞれ逮捕した。翔太容疑者は暴行して死なせたことは認めているものの殺意は否認。他の2人は容疑を認めている。県警は同署に捜査本部を設置し、動機などを追及する。

 翔太容疑者の逮捕容疑は14年1月上旬ごろ、当時住んでいた福島市松川町水原の住宅で、同居していた職業不詳、渡辺大輔さん(当時28歳)=本籍・千葉県市原市=を暴行し殺害したとしている。吾委子、明日香両容疑者の逮捕容疑は、渡辺さんが暴行を受け重篤な状態であると知りながら放置して死亡させたとしている。

 捜査本部によると今年5月、関係者から県警に情報提供があった。11月中旬から民家の敷地を重機で掘り起こして捜索。同20日、民家裏の深さ約1・7メートルの地中から白骨化した遺体を発見し、DNA鑑定などから渡辺さんと判明した。死因は捜査中。着衣が一部残っていた。行方不明届は出されていなかった。

 現場の民家は借家。4人は県外での共同生活後にこの借家に住み始め、除染作業で生活費を稼いでいたとみられる。翔太容疑者は14年1月上旬、重機などを使って穴を掘り、遺体を遺棄したとみられ、3人は同年5月ごろに転居した。借家にはその後、別の人物が住んでいたが、現在は空き家になっているという。

3年ほど前から空き家、重機の音

 現場の民家は、県道から細い山道を入った山間部にある。森林に囲まれ、最も近い民家も数百メートル離れている。敷地にはテレビや洗濯機、掃除機などが山積みになって捨てられていた。

 近くで農作業をしていた70代の男性によると、福島第1原発事故後、除染作業員4〜5人が入れ替わりで住んでいたが、3年ほど前から空き家だった。作業員が住んでいたころは、トラックやダンプカーが付近を行き来しており、重機を運び込むところも見かけたという。「油圧ショベルカーが2台くらいあり、4、5年前くらいにその重機を使っている音がよくしていた。なにか埋まっているのかなと思っていたが……」と驚きを隠せない様子だった。近くに住む農家の女性(60)は「3週間前くらいから警察が出入りするようになり、何かあったのかと落ち着かなかった。捕まって安心はしたが、近くでこんなことがあったと思うと怖い」と話した。【寺町六花、磯貝映奈】

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