伊方3号機10月再稼働先延ばしも 宿直が無断外出、保安規定違反

伊方3号機10月再稼働先延ばしも 宿直が無断外出、保安規定違反

四国電力本店=潟見雄大撮影

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)で宿直中の社員が無断外出した問題で、四電の長井啓介社長は10日、来月12日に予定される同原発3号機の再稼働について「スケジュールありきではなく県や町の理解を得ながら進める」と述べ、日程を先延ばしする可能性を示した。四電から10日報告を受けた愛媛県の中村時広知事は「安全確認が最重要」と強調した。

 伊方原発では、2017〜19年に50代男性社員(退職)が宿直勤務中に計5回無断外出したことが、今年7月に発覚。原子力規制委員会は今月8日、重大事故への対応に影響するとして保安規定違反に当たると発表した。四電は県と町に提出した報告書で、GPS付きスマートフォンによる宿直者の所在確認、抜き打ちでの点呼実施など再発防止策を示した。

 伊方原発では20年1月、一時電源を喪失するなど重大なトラブルが相次いで発生した。また、同月に広島高裁が定期検査中の3号機について運転差し止め仮処分を決定。異議審で21年3月に決定は取り消されたが、テロ対策施設の整備が遅れ、再稼働の予定が10月にずれ込んでいた。【中川祐一】

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