監護者性交に懲役7年判決 冒頭陳述やり直し経て、被害者の証言認定

監護者性交に懲役7年判決 冒頭陳述やり直し経て、被害者の証言認定

静岡地裁=水戸健一撮影

 養子の10代女性に性行為をしたなどとして監護者性交等罪に問われた40代の男性被告の裁判で、静岡地裁(伊東顕裁判長)は10日、懲役7年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は無罪を主張。被害者の供述の信用性を巡り、地裁が検察側に冒頭陳述のやり直しを求める異例の展開をたどった。性犯罪は被害者の証言以外での立証が難しいことが多く、公判で主張が対立するケースが少なくない。

 判決によると、被告は2018年5月上旬ごろ、静岡県内の自宅で同居する元妻の子どもの女性に性交などをした。被告は16年4月に元妻と結婚し、女性と養子縁組した。

 18年8月に始まった裁判は被害女性と元妻の証人尋問で性行為の有無について証言が食い違った。地裁は19年5月、「(被害)女性の供述に合理的な疑いが生じている」と検察側に冒頭陳述のやり直しと追加立証を求めた。弁護側は「(被害)女性の証言は虚偽」と性行為がないとの見解を示していた。

 検察側の追加立証を経た10日の判決は、被害女性の証言について「十分な具体性、迫真性を備えている」などと認定。弁護側の主張を退けた。弁護側は即日控訴した。【深野麟之介】

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