自宅で芸術作品楽しんで 水戸芸術館がオーディオドラマ無料配信

自宅で芸術作品楽しんで 水戸芸術館がオーディオドラマ無料配信

オーディオドラマ「最貧前線」の原作画=水戸芸術館提供

 国の緊急事態宣言などを受けて休館中の水戸芸術館(水戸市五軒町1)は、自宅で芸術作品に触れてもらおうと、宮崎駿さんの短編漫画を原作にしたオーディオドラマ「最貧前線」など、計3作品をインターネットで無料配信している。30日まで。

 「南の水平線上、航空機が見えます。航空機は敵新型爆撃機、B29!」。冒頭、緊迫したセリフで始まる物語は、太平洋戦争末期、米軍の動きを探る特設監視艇として徴用された漁船「吉祥丸」の数奇な運命をたどる全7話の作品。同館の井上桂芸術監督が脚本、俳優で演出家の壌晴彦さんが演出を担当し、声優陣は桜川市出身の俳優・安達勇人さんや、落語家の柳家花緑さんらが務める。

 井上監督は「戦時中の物語だが、作品に込められた人の愛情や信頼関係の大切さは、コロナ禍の現代にも通じる。多くの人に聴いてほしい」と話している。

 このほか、1963年に東京都台東区で発生した「吉展ちゃん誘拐事件」を題材にした「斜交」と、ひたちなか海浜鉄道の10年を描いた「海辺の鉄道の話」の2作品も配信中。問い合わせは同館(029・227・8111)へ。【川島一輝】

関連記事(外部サイト)