藤井3冠 進化続け最年少更新 次の新記録は?

藤井3冠 進化続け最年少更新 次の新記録は?

史上最年少での3冠を達成し、「三冠」と自筆した色紙を掲げる藤井聡太新叡王=東京都渋谷区で2021年9月13日午後7時58分、大西岳彦撮影

 藤井聡太王位(19)がまたも将棋界の記録を塗り替えた。13日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた将棋の第6期叡王戦五番勝負(不二家主催)の第5局で、挑戦者の藤井が豊島将之叡王(31)に勝ってタイトルを奪取。王位・棋聖と合わせて、10代で初の3冠を達成した。昨年の「史上最年少タイトル」「史上最年少2冠」の獲得に続き、今年は棋聖防衛で「最年少九段昇段」と次々に新記録を打ち立てている藤井。さらなる記録更新に期待がかかる。

 藤井は2016年10月の棋士デビュー以来、トップクラスの棋士と対局を重ねることで経験値を増し、進化を続けながら快進撃を続けている。今年4月以降の成績は26勝5敗(未放映のテレビ対局を除く)。うち3敗はタイトル戦で豊島に喫したもので、勝率は8割を超えている。昨年と今年、棋聖戦五番勝負で藤井に連続して敗れた渡辺明名人(37)は、藤井の強さについて「頭の回転が違う」と語り、読みの正確性の高さを指摘する。

 藤井の中盤から終盤にかけての戦い方には定評があり、いったんリードすると逆転を許さないことが多い。それでも今期、藤井は「王位戦の反省を踏まえて修正したい」と“ダブルタイトル戦”として並行して行われた王位戦での反省点をたびたび語っていた。序盤から中盤の初期にリードを許してしまう傾向を指した言葉で、決して満足をせず、今後の課題を挙げるところが藤井らしさだ。藤井が20歳を迎えるのは来年7月。10代最後の1年弱で、どこまで実績を積み上げるのか。藤井の戦いぶりは、将棋界の内外からますます注目されそうだ。【山村英樹】

関連記事(外部サイト)