大阪入管の監視カメラ映像開示 ペルー人男性が手錠され囲まれる様子

大阪入管の監視カメラ映像開示 ペルー人男性が手錠され囲まれる様子

ビデオ映像の証拠提出を受けて口頭弁論後に記者会見する原告の代理人弁護士ら=大阪市内で2021年9月15日午前11時11分、松本紫帆撮影

 大阪出入国在留管理局(大阪市住之江区)で収容中の日系ペルー人の40代男性が、職員に体を押さえつけられた際に腕の骨にひびが入るけがをしたり、後ろ手に手錠をかけられたまま長時間放置されたりしたとして、国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が15日、大阪地裁(徳増誠一裁判長)であった。国側は当時の施設内の監視カメラの映像を証拠提出した。

 閉廷後に原告代理人が映像の一部を公開。複数の職員が手錠をされた男性を取り囲んで押さえ込む様子が映されていた。

 訴えているのは日系ペルー人のブルゴス・フジイさん(48)。仮放免になった後、今月13日にがん治療のための在留特別許可が認められた。

 訴状などによると、フジイさんは2017年12月20日、在留資格が切れて収容されていた入管施設内で食事の内容について抗議したところ複数の職員から両腕を押さえつけられ、後ろ手に手錠をかけられた。その後保護室に連行され、14時間以上放置されたとしている。フジイさん側が映像の開示を地裁に申し立てていた。

 開示された映像は計21本。フジイさんが複数の職員に抱えられながら連行される様子や、手錠をかけられたまま保護室内で横たわる姿などが記録されていた。深夜に寝ているところを職員らが起こし、抵抗するフジイさんを取り押さえる場面もあった。代理人弁護士は「職員の行為は明らかに懲罰や拷問で、重大な人権侵害だ」と訴えている。

 一方、国側は「一連の対応は男性の激しい抵抗をやめさせるためで必要最小限だった」と反論している。【松本紫帆】

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