「悔しさ変わらない」 松阪ひき逃げ遺棄事件、遺族がチラシ配布

「悔しさ変わらない」 松阪ひき逃げ遺棄事件、遺族がチラシ配布

通行人に情報提供を呼びかける遺族ら=三重県松阪市の近鉄伊勢中川駅で、2021年11月20日午後4時40分、寺原多惠子撮影

 三重県松阪市飯南町の山林で2012年3月、鉄筋工の一瀬敦さん(当時32歳)=神戸市垂水区=が遺体で発見された事件で、母親の要子さん(73)ら遺族と松阪署捜査本部が20日、近鉄伊勢中川駅(同市嬉野中川新町1)の改札口付近で情報提供を求めるチラシ約700枚を通行人らに配布した。

 要子さんは「(この10年は)長かったけれど、悔しいという気持ちは変わらない。(犯人に対して)どういう風にひいたか、山に捨てに行ったかという気持ちを知りたい」と語った。

 捜査本部は遺体発見時の状況などから一瀬さんは11年11月20日夜、伊勢中川駅から会社の寮に向かう途中で車にはねられ、山林に遺棄された可能性が高いとみている。

 21年11月20日に自動車運転処罰法違反(過失致死)では時効を迎えたが、捜査本部ははねられた後も生きていた一瀬さんを車で運び、遺棄して死なせた可能性があるとみて、保護責任者遺棄致死容疑で捜査を継続している。

 これまでに延べ約5万人の捜査員が投じられ、約50件の情報が寄せられている。同署の磯和克樹・交通第2課長は「一瀬さんやご遺族の無念を晴らすため、犯人検挙に向けて捜査に全力を尽くしたい。どんなささいなことでも情報提供をお願いします」と呼びかけている。情報提供は松阪署(0598・53・0110)。【寺原多恵子】

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