100年ぶりの義士「四百年祭」、100人が参列 茨城・一色神社

100年ぶりの義士「四百年祭」、100人が参列 茨城・一色神社

四百年祭で祭詞を奏上する藤沼喜義さん(手前右)=五霞町川妻で2021年11月21日午前9時17分、安味伸一撮影

 江戸初期に年貢米を強奪し、飢えに苦しむ農民に分け与えたと伝えられる義士、一色次郎輝季(てるすえ)の没後「四百年祭」が21日、一色をまつった一色神社(茨城県五霞町川妻)であった。一色の祭礼は三百年祭以来100年ぶりで、住民ら約100人が参列した。

 神社の記録などによると、川妻地区では1620(元和6)年、利根川の氾濫によって飢饉(ききん)が発生。一色は利根川を航行中の関宿藩の御用船から年貢米を強奪して分配したが、翌年捕まって処刑された。川に流された遺体は、住民らが引き揚げて埋葬したという。神社は明治初期に建立された。

 四百年祭では、遺体を埋葬した住民の末裔(まつえい)を代表して藤沼喜義さん(76)が「一色公が身を投じて、先人たちを助けてくれたことを忘れず、末永くお守りします」と祭詞を朗読。境内に新たに建立された「四百年祭記念碑」がお披露目された。

 祭事委員長で川妻行政区区長の青木攻さん(78)は「一色公のことを孫にも語りついでいる」と話していた。【安味伸一】

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