コシヒカリ発言 川勝知事への辞職勧告決議案可決 静岡県議会

コシヒカリ発言 川勝知事への辞職勧告決議案可決 静岡県議会

静岡県の川勝平太知事

 静岡県御殿場市に対し「コシヒカリしかない」と失言した川勝平太知事への辞職勧告決議案が24日、県議会で可決された。法的拘束力はなく、川勝氏は続投する見通し。自民党会派は当初、可決すれば川勝氏の失職もあり得る不信任決議案を提出する方針だったが、可決の見込みが薄いとみて、自民党会派のみの賛成でも可決できる辞職勧告決議案に切り替えた。

 辞職勧告決議案は24日開会の臨時県議会で、自民、公明両党の会派が「川勝氏は知事の資質を欠く」として提出した。自民党会派は直前の議員総会で、不信任決議案の可決は厳しいと判断した。

 県議会は定数68、欠員1で自民党会派は40人。不信任決議案の採決は全県議の3分の2以上(45人以上)の出席で可能となり、仮に67人が出席した場合、その4分の3以上(51人以上)が賛成しなければ可決できない。一方、辞職勧告決議案は出席議員の過半数で可決となる。

 静岡県議会で知事の辞職勧告決議案が可決されたのは県政史上初めて。これに先立ち、川勝氏の辞職を求める請願も採択されているが、法的拘束力はない。

 川勝氏は参院静岡選挙区補選の投開票前日だった10月23日、浜松市出身の無所属新人候補の応援演説で「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから、飯だけ食って、それで農業だと思っている!」と発言。対立候補の自民党新人が市長を務めていた御殿場市の人口や生産している農産物を浜松市のそれと比較し、自民党新人と御殿場市をまとめてけなした格好となっていた。

 「県政の最高責任者の知事が一部地域を差別し、辱める発言をしたことは言語道断であり、断じて容認できない」として、御殿場市の男性が10日、県議会に川勝氏の辞職を求める請願書を提出していた。【金子昇太】

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