トラの信玄急死…武田信玄生誕500年行事直後 寅年迎えられず

トラの信玄急死…武田信玄生誕500年行事直後 寅年迎えられず

22日に急死したベンガル系のトラ「信玄」=甲府市提供

 「甲斐の虎」と畏れ敬われた戦国武将、武田信玄の名を冠しながらも、のんびりとした性格で多くのファンに愛された甲府市立遊亀公園付属動物園のベンガル系トラの雄「信玄」(12歳)が22日、急死した。くしくも2021年11月3日には信玄生誕500年記念の祝賀行事があったばかり。約1カ月後には寅(とら)年を迎えようとしていたさなかの訃報に市民らにも悲しみが広がった。【梅田啓祐】

 市公園緑地課によると「信玄」は09年8月に愛媛県立とべ動物園(愛媛県砥部町)で誕生。11年3月に甲府入りし、約10年間にわたって同園で飼育された。近年は県内唯一のトラとして注目されていた。

 19日まで変わった様子は見られなかったが20日夜に与えた餌を残すなど食欲不振が見られた。その後、投薬治療を行ったが22日朝、容体が急変して死んだ。市は詳しい死因を調べると同時に、「信玄」の獣舎前に献花台を設置。来園者が「信玄」の死を悼んでいる。

 遊亀公園付属動物園は1919(大正8)年に開設された甲府市の中心地にある都市型動物園。現在、進行中の再整備計画では「猛獣ゾーン」の主要動物にトラを位置づけ、繁殖促進に取り組む姿勢も示している。「信玄」の死を受け、今後、他県の動物園から新たな個体を譲ってもらう可能性も含め、検討するという。

 担当者は「22年は寅年なので顔はめ看板なども準備していたので大変残念だ。市民に愛されたトラだっただけにとても寂しい」と肩を落とした。

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