どんな場所でも命守る 大津市消防局が高層ビルや山で訓練

どんな場所でも命守る 大津市消防局が高層ビルや山で訓練

地上136メートルのビル屋上から降下する大津市消防局のレスキュー隊員=大津市におの浜4のびわ湖大津プリンスホテルで2021年11月24日午前11時49分、庭田学撮影

 大津市消防局は24日、高層ビル屋上からレスキュー隊員が降下して急病人を救出する訓練と、林野火災を想定した消火訓練を相次いで実施した。【庭田学、菅健吾】

地上136メートルから降下し救出

 38階建ての「びわ湖大津プリンスホテル」(同市におの浜4)屋上では、中消防署高度救助隊と南消防署特別救助隊の隊員ら約30人が、地上136メートルから約10メートル下への降下などを行った。特殊な環境下で経験を積み、判断力や決断力を養うため、初めて同ホテル屋上で訓練を行った。

 レスキュー隊員たちは他の隊員たちが支えるロープを使って、10メートル下の作業用ゴンドラに降りたり、再び昇ったりした。ゴンドラ内の清掃作業員が動けなくなったという想定で、作業員を救出する訓練も実施された。

 中消防署高度救助隊の上坂(こうさか)征夫隊員(33)は136メートルの高さでの訓練は初めてだったといい「仲間と自分を信じて普段の訓練通りにやれた。今後の活動にこの経験を生かしたい」と話していた。

ロープウエーで消防車両運搬

 一方、北消防署とびわ湖バレイ(大津市木戸)は消防車両をロープウエーに乗せて山上まで運ぶ訓練を実施し、計約50人が参加した。同署によると、ロープウエーでの消防車両運搬は全国的にも珍しいという。

 標高1000メートル級の比良山系を抱える北消防署にとって、高地での消防活動は重要課題の一つだった。2月に栃木県足利市で発生した大規模な山火事を受け、びわ湖バレイの運営会社「アルピナBI」の協力を得て、合同訓練が実現した。

 訓練はびわ湖テラス近くの山から、登山者の火の不始末で出火した想定で実施。バレイの職員が利用客を避難させ、水陸両用バギー(約0・6トン)やポンプを積んだ積載車(約1・3トン)をロープウエーで山上に運搬。放水し、消火するまでの手順を確認した。

 北消防署の堀井昌弥署長は「全国的にも貴重な経験ができた。今後の消防体制確立に生かしたい」、びわ湖バレイの俣野博志社長は「消防署と合同で訓練できて、避難誘導など勉強になった」と話した。

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