道の駅「みずなし本陣ふかえ」 物販施設の営業終了 コロナで経営難

道の駅「みずなし本陣ふかえ」 物販施設の営業終了 コロナで経営難

11月末で営業を終了する道の駅「みずなし本陣ふかえ」の物販施設=長崎県南島原市で2021年11月23日午後3時23分、近藤聡司撮影

 長崎県南島原市深江町の道の駅「みずなし本陣ふかえ」内にある物販施設が、11月末で営業を終了する。運営会社の第三セクター「みずなし本陣」が新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで経営難に陥り、事業から撤退するため。駐車場やトイレ、休憩所を兼ねた情報提供施設は従来通り利用できる。

 南島原市が24日に記者会見して明らかにした。みずなし本陣ふかえは1999年4月に設置された島原半島で唯一の道の駅。市が運営会社に資本金の3分の1に当たる2460万円を出資している。敷地3万2000平方メートルのうち物販施設が4分の1を占める。

 道の駅の来場者はピーク時の2002年度には約89万2000人に上ったが、熊本地震があった16年度以降は年間40万人を下回るようになり、コロナ禍に見舞われた20年度は前年度比55%減の15万2424人まで落ち込んだ。

 運営会社の累積赤字は1年前の決算時で約2億8500万円に上り、今月末の今年度決算でさらに膨らむ見込みという。

 市によると、10月末に運営会社から物販施設の営業終了の報告があり、24日の臨時取締役会で全会一致で営業停止が決まった。取締役を務める松本政博市長は「訪れた人が買い物をする施設がなくなり申し訳なく思う」と述べた上で「道の駅としての役割を果たすため国や県と協議していく」と説明した。

 情報提供施設を運営する島原半島観光連盟は物販施設の営業終了を受け、「これまで通り職員を365日常駐させるかどうかは検討課題になる」としている。【近藤聡司】

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