藤井竜王、勝負メシは「しあわせのオムライス」 青い卵で特別に

藤井竜王、勝負メシは「しあわせのオムライス」 青い卵で特別に

第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局2日目。藤井聡太竜王が昼食に注文した「しあわせのたまごオムライス」=静岡県掛川市で2022年1月10日午後0時29分、小出洋平撮影

 渡辺明王将(37)に藤井聡太竜王(19)が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓協賛)の第1局(後援=掛川市、市教委、静岡新聞社、静岡放送、協賛=島田掛川信用金庫、ゼロの会、協力=日本将棋連盟掛川支部・浜松支部)は10日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で第1局の2日目を迎えた。終盤は形勢が二転三転し、両者が持ち時間をほぼ使い尽くす大接戦の末、藤井竜王が勝利した。【太田圭介】

 対局場に隣接した大日本報徳社で大盤解説会が開かれた。立会も務めた十八世名人資格者の森内俊之九段や浜松市出身の神谷広志八段らプロ棋士が対局者の手を分かりやすく説明すると、集まった大勢の将棋ファンが熱心に聴き入った。解説の模様がオンライン中継された市内の別会場と合わせると、約180人が対局を楽しんだ。

 藤井竜王の持ち時間が2時間を切った後、森内九段は「渡辺王将が深みのある粘りを見せている。藤井竜王は方向性が難しい局面」などと両者の形勢を分析。終盤にさしかかって一時、藤井竜王が優勢になった場面で神谷八段は「藤井さんは四冠も取って(トップ棋士ばかりと対戦しているのに)勝率が8割を超えている。もうおかしな数字だ」と、藤井竜王のずばぬけた強さに感嘆した。

 東京都足立区から泊まりがけで訪れた田口和樹さん(23)は「普段は、将棋アプリなどで将棋を楽しんでいる。会場で一流棋士の解説を生で聞けて感動した。渡辺王将と藤井竜王が繰り出す妙手の意味も理解できた」と熱っぽく語った。

 静岡市から足を運んだ会社員の女性(44)は「藤井竜王がプロに昇格した4〜5年前から将棋に興味を持つようになった。藤井さんはあの若さで活躍していてすごい。七番勝負が最終局までもつれ込む熱戦になるのを期待している」と語った。

勝負飯 ご飯少なめ「うな重」特別な「オムライス」

 王将戦第1局の勝敗が決する10日の勝負飯。渡辺明王将は昼食にうな重を選んだ。ただし、ご飯少なめ、サラダなしという細かな注文が寄せられた。

 藤井聡太竜王は渡辺王将が1日目に注文した「しあわせのたまごオムライス」を頼んだ。掛川産の希少な青い卵を使った一品で、掛川を盛り上げようと調理する掛川グランドホテルが今回、考案したメニューだ。ホテルは「普段は卵かけご飯しか出さない卵ですが、特別に青い卵を使ってオムライスをつくりました」という。

 ホテルは今回の対局に合わせ、14種類のメニューを用意した。王将戦のために考案した「しあわせのたまごオムライス」を両棋士が食べてくれたことについて、松崎仁営業マネジャー(51)は「うれしい限りです」と声を弾ませた。

 一方、この日の午前と午後のおやつは渡辺王将がキウイジュース▽ホットコーヒー▽イチゴジュース――藤井竜王が掛川の茶畑をイメージした「CHABATAKEケーキ」▽アイスティー▽パイナップルジュース▽アイスティー――だった。【福沢光一】

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