知事リコール署名偽造 広告会社前社長に有罪判決 名古屋地裁

知事リコール署名偽造 広告会社前社長に有罪判決 名古屋地裁

名古屋地裁が入る名古屋高地裁合同庁舎=名古屋市中区で2019年9月30日、川瀬慎一朗撮影

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、地方自治法違反(署名偽造)に問われた広告関連会社の前社長、山口彬被告(39)に対し、名古屋地裁(山田耕司裁判長)は12日、懲役1年4月、執行猶予4年(求刑・懲役1年4月)の有罪判決を言い渡した。

 事件を巡っては主導したとされる署名活動団体「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博被告(60)らの公判も始まっているが、判決が言い渡されたのは初めて。

 判決によると、山口被告は田中被告らと共謀し、2020年10月下旬、佐賀市内でアルバイト3人に、愛知県内の有権者71人分の署名を代筆させた。【道永竜命】

大村秀章・愛知県知事リコール(解職請求)を巡る署名偽造事件

 2019年に開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で昭和天皇の写真を燃やす場面がある作品などが展示されたことを巡り、「高須クリニック」の高須克弥院長らが反発。芸術祭の実行委員会会長だった大村秀章・愛知県知事の対応を問題視し、リコール運動が始まった。

 県選挙管理委員会が21年2月、提出された約43万5000筆の署名のうち83%に当たる約36万人分が無効の疑いがあるとする調査結果を発表し、地方自治法違反容疑で刑事告発した。

 県警は21年5〜6月、リコール運動を主導した「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博被告らを逮捕。名古屋地検は田中被告と次男の雅人被告を起訴し、広告関連会社前社長の山口彬被告を在宅起訴した。田中被告は逮捕後から一貫して黙秘し、同年9月の初公判では認否を留保している。

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