岐阜・高山の介護施設死傷 検察側、被告に懲役12年求刑

岐阜・高山の介護施設死傷 検察側、被告に懲役12年求刑

岐阜地方裁判所=熊谷佐和子撮影

 岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年に入居者2人を暴行、死傷させたとして傷害致死と傷害の罪に問われた名古屋市南区、元介護職員、小鳥(おどり)剛被告(36)に対し、検察側は14日、岐阜地裁であった裁判員裁判の公判で懲役12年を求刑した。

 起訴状によると、小鳥被告はそれいゆの介護職員だった17年8月12日午後3時14〜15分ごろ、2階療養室で中江幸子さん(当時87歳)の首を絞めたり胸を圧迫したりして胸の骨を折るなどのけがをさせ、13日に死亡させたとされる。さらに同15日午後0時44分から同3時8分ごろの間に、横山秀子さん(同91歳)に療養室で同様の暴行を加え、胸の骨を折るなど全治約2カ月の重傷を負わせたとされる。

 それいゆでは17年7〜8月、相次いで入所者3人が死亡、2人がけがをし、うち中江さんと横山さんに関して小鳥被告が逮捕、起訴された。小鳥被告の関与を示す直接的な証拠は乏しく、被告側は「介護中や入所者自らが招いた事故で、事件ではない」と無罪を主張している。

 判決は3月8日。【荒川基従】

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