空襲で犠牲、旧制岩国中の生徒を悼む集い ウクライナ思い平和願う

空襲で犠牲、旧制岩国中の生徒を悼む集い ウクライナ思い平和願う

岩国陸軍燃料廠の空襲で亡くなった動員学徒らの慰霊碑に献花す岩国高の生徒=山口県岩国市で2022年5月10日午前8時20分、大山典男撮影

 1945年5月10日の岩国陸軍燃料廠(しょう)(山口県岩国市)への空襲で亡くなった動員学徒を悼む献花の集いが10日、岩国市川西の県立岩国高であった。

 燃料廠では戦時中、前身の岩国高等女学校、旧制岩国中の生徒たちが勤労動員されて働いており、10日の空襲で高女の女子生徒11人と中学の男子生徒1人が亡くなった。

 集いは校庭の慰霊碑前であり、生徒会の役員、各クラスの代表、安本政人同窓会長ら約70人が参列。生徒会長の井下輝大さん(3年)と役員の上風呂玲愛さん(同)が花瓶に生けた花をささげて、参列者らが黙とうし犠牲者の冥福を祈った。

 碑には、10日の空襲で亡くなった生徒に加え、勤労動員中に過労や事故で亡くなったり、45年8月14日の岩国駅前空襲で犠牲になったりした生徒の名も刻まれている。上風呂さんは「ロシアのウクライナへの侵攻を人ごととは思えない。平和が一日でも早く戻ってほしい」と願っていた。

 岩国陸軍燃料廠への空襲では、動員学徒を含む300人以上が亡くなった。同じ日に周南市の徳山海軍燃料廠でも空襲があり、犠牲者は動員学徒を含め500人以上に及んだ。【大山典男】

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