埼玉・熊谷小4ひき逃げ、車2台関与か 発生13年で新たな見立て

埼玉・熊谷小4ひき逃げ、車2台関与か 発生13年で新たな見立て

FMクマガヤに出演する小関代里子さん(右)=埼玉県熊谷市で2022年9月21日午後1時31分、岡礼子撮影

 埼玉県熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳さん(当時10歳)がひき逃げされ死亡した事件は30日、発生から13年を迎える。県警は今月、車2台(複数台)が関与した可能性があると明記したチラシを作成。遺族が19年に依頼した民間会社の鑑定結果とほぼ同じで、母代里子さんは21日、出演した地元ラジオで「13年を前に、やっと『2台の可能性』と具体的に書いてくれた。一歩でも犯人に近づきたい」と期待を込めた。【岡礼子】

 事件は09年9月30日午後6時50分ごろ、熊谷市本石1の市道で起きた。代里子さんによると、県警は「2台の可能性があることは間違いない」として、新たな見立てをこう説明したという。1台目の車が孝徳さんを転倒させ、倒れた孝徳さんをもう1台の車がひいた。代里子さんは「時効になっていたら分からないままだったかもしれない。諦めないでよかった」と話す。

 孝徳さんは通っている書道教室からの帰り道で事件に遭った。小関家は引っ越したばかりで、新居と書道教室は約2キロの距離。普段は代里子さんが車で送り迎えしており、現場は通り道ではないという。

 8月31日の夕方、記者は代里子さんと一緒に孝徳さんが通った可能性が高いルートを歩いた。

 八木橋百貨店(熊谷市仲町)脇の信号を渡って旧中山道沿いの商店街を抜け、小さな十字路を右に曲がると現場の市道だ。国道17号と北大通りの間、約250メートルを結ぶ細い道だが、熊谷駅方面への抜け道になっており、その日も5分ほどの間に2、3台が通った。

 十字路には当時、信号がなかった。現在は空き地になっている一角には建物があり、辺りは暗かったと思われる。「なぜ1人で帰ろうと思ったのか、なぜこの道を通ったのか、今も分からない」。代里子さんは考え続けている。

 代里子さんは、死亡ひき逃げ事件の公訴時効撤廃を訴えている。21日〜30日の交通安全週間に合わせて出演した熊谷・行田地域のコミュニティーラジオ局「FMクマガヤ」で「ひき逃げは死んでも構わないと思ったということ。殺人に匹敵する。必ず犯人にたどり着けると信じて頑張っていきます」と訴えた。

 事故の起きた30日には現場付近でチラシを配る。情報提供は熊谷署または代里子さんのブログ(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)。

関連記事(外部サイト)