水路に浮き沈みしていたのは…頭部 溺れた男性の命救った連携プレー

水路に浮き沈みしていたのは…頭部 溺れた男性の命救った連携プレー

唐津市消防本部で青山幸生消防長(右)から感謝状を贈られた倉光正隆さん=佐賀県唐津市で2022年9月22日午前10時22分、峰下喜之撮影

 増水した水路(水深約165センチ)に誤って転落した10代男性を救助したとして、佐賀県唐津市消防本部は22日、市内在住の会社員、倉光正隆さん(31)に感謝状を贈った。買い物に行く途中に車を止めて駆け付けたといい、青山幸生消防長は「男性は溺れていて、発見されていなかったら亡くなっていた恐れが強い。自身の危険を顧みず、命を救った」とたたえた。

 倉光さんはお盆休み中の8月17日午前11時25分ごろ、同市和多田先石で、乗用車の運転席から前方の水路に「浮き沈みしている黒い物」に気付く。近づいて男性の頭部と確認し、「まさか人とは。助けなきゃ」と車を安全な路肩に止めて水路へ。ほぼ同時に駆け付けた男女3人と一緒に、約4メートル幅の水路上の横桁(よこけた)に腹ばいになって並び、男性の両脇を背後からかかえ、順に横に渡して引き上げた。

 男性は意識がもうろうとした状態で受け答えができなかったという。午前11時38分に到着した救急隊が病院に搬送したが、けがなどはなく入院せずに帰宅した。

 市消防本部で、倉光さんは青山消防長から感謝状を受け取り「完全に溺れていたので『少しでも早く上げなきゃいけない』と無我夢中で必死だった。命が助かって本当によかった」と振り返った。

 市消防本部によると、連携して救助した男女3人のうち、男性2人は救急隊到着前に立ち去って連絡が取れていない。女性は感謝状を辞退したという。【峰下喜之】

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