アルツハイマー病ワクチン副作用の原因が明らかに

アルツハイマー病ワクチン副作用の原因が明らかに

アルツハイマー病ワクチン副作用の原因が明らかに

アルツハイマー病の飲むワクチン治験進展に光明か平成28年10月、アルツハイマー病をあらかじめ防ぐ飲むワクチンにおける副作用について、猿を用いた研究によって明らかになったと順天堂大学及び佐賀大学の、共同研究チームが発表しました。

なお当該研究にあたったのは、順天堂大学大学院医学研究科・認知症診断・予防・治療学講座に所属する田平武教授及び、神経学講座服部信孝教授そして佐賀大学等による共同研究グループ。また当該研究結果は、アメリカにおける学術雑誌Journal of Alzheimer’s Diseaseにて、既に公開されています。


アルツハイマー病に対するワクチン療法の副作用による治験中止を受け現在アルツハイマー病に対し、その根治療法の解明と共にその予防に向けた研究が盛んに行われており、その一環としてワクチンによる予防について治験が行われました。しかし、そこでは老人斑の消失が確認されたものの副作用による自己免疫性脳炎が引き起こされ、結果的に神経細胞死は増加し続けてしまいました。

こうした事柄を受け、当該共同研究チームは、飲用タイプのワクチンの開発しマウスを用いてその有効性について検証。そして、そこでその有効性について認められたのです。

以上を背景に、このたび、人を対象とする臨床実験の前段階として猿を用いての安全性及び有効性を検証する研究を行いました。

副作用による自己免疫性脳炎は毒性オリゴマーにより発生検証研究は、年老いた猿に当該ワクチンを経口摂取させることで行われました。

その結果、消化器における症状や脳炎といった副作用所見は確認されず、安全性について確認された。一方の有効性については、対象の猿の脳における病理変化について調査したところ、老人斑の減少が見られました。

そこで、より詳細に調べるため生化学的検査を実施した結果、脳可溶性のアミロイドが増加しており、これを受けさらに脳抽出液を電気泳動により分析しました。すると毒性のあるオリゴマーが確認されたのです。

ここまでのことから、このオリゴマーの増加が従来のワクチンまたは抗体療法における、治験成功を妨げていたとの見解が得られたのです。

加えてこの事実は、老人斑発生前の投与もしくはオリゴマー除去抗体の組み合わせにより、当該ワクチンが使用可能となることを示しています。

今後は、安全性を確認の上で人による治験へと進む予定とされています。


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