順天堂大がせん妄の予防効果を実証

順天堂大がせん妄の予防効果を実証

順天堂大がせん妄の予防効果を実証

認知症を促進させてしまう、せん妄の予防に道筋

順天堂大学の研究チームは、不眠症治療薬「スポレキサント」に、認知症を促進させる「せん妄」の予防効果があることを解明しました。
同大学大学院医学研究科精神・行動科学の八田耕太郎教授、臼井千恵准教授らの研究グループDELIRIA-Jによる「スボレキサントのせん妄予防効果: プラセボ対照ランダム化比較試験」の研究成果であり、米国の学術雑誌「The Journal of Clinical Psychiatry」電子版(日本時間2017年8月2日)に公開されました。

せん妄とは、病気や薬の影響、環境の変化などによって意識障害が起こり、混乱した状態のこと。時間や場所がわからなくなったり、幻覚を見たり、興奮するといった精神症状が出ます。人格が変わってしまったように感じることもあるでしょう。看護上の配慮などがある程度せん妄予防効果をもつことは報告されていますが、実効性ある薬物療法は確立されていません。

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この研究成果により、今まで実効性がなかったせん妄の療法に、薬物療法による新たなせん妄予防の道が拓かれたといえます。せん妄は転倒骨折を惹起したり認知症を促進させることがわかっており、その予防は高齢者の短期的・長期的予後の改善につながるため、研究グループは、「そうした最終的なアウトカムの実証を目指していく」としています。

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